日々雑録
【yomoyama⑨ -台座の種類-】
2008/07/03(木)
yomoyama
上の写真は、制作中の岩座。
木地の段階です。この後、彫刻を施します。
下の写真は、以前に仕上げた岩。
彫刻して彩色したらこんな感じになります。
お木仏は、イレギュラーのものを除いて台座の上に安置されます。
その多くが、形状は様々ですが、蓮華の上に安置されます。これを一般的には蓮華座といいます。
蓮華座だけでも、数多く分類されますが、今回は蓮華座以外の種類を取り上げてみました。
◆荷葉(かよう)座・・・蓮の葉を伏せた形。天部に像に多く見られます。
◇草座・・・最も古い形式のもの。インドの多くの修行者が草座の上に座り修行するものの、貧弱に見えるため、お木仏では殆ど皆無です。
◆須弥(しゅみ)座・・・須弥山(宇宙の中心にあるとされる宗教上の架空の大山)
をかたどって作られ、蓮華座が一般化する前に存在した。法隆寺や薬師寺でその例が見られますね。
◇裳懸(もかけ)座・・・法隆寺の釈迦三尊像で有名ですね。裳を垂らしたもの。
須弥座と一組になってるのが多いです。
◆くゆ座・・・レッドカーペット的な毛氈の座。天部に見られます。
◇雲座・・・兵庫県の浄土寺の阿弥陀三尊像がそうですね。来迎する諸仏が乗られます。鎌倉時代以降の作が多いようです。
◆州浜(すはま)座・・・海辺の州のかんじ。一種の岩座で、水平の層を重ねたものと、一枚岩のものがあります。
◇瑟瑟(しつしつ)座・・・不動明王専用。岩座を抽象化した磐石の象徴。
◆禽獣(きんじゅう)座・・・鳥獣座ともいい、孔雀・獅子・象・馬などに乗る座のこと。
◇生霊座・・・像の下敷きにされている邪鬼や天が台座の代用的な役割をつとめているかたち。四天王や降三世明王などに見られます。
などなど。
仏によって、時代によって、作者によって、台座もさまざま。
岩座ひとつでも、形状や彩色により雰囲気が変わります。
江戸期以降の岩座には、流木が使用されているのも多くあります。
(個人的に好きではないですが・・・)
さて、この岩座ですが、あっさり彫って、古色にて仕上げる予定です。
【yomoyama⑧-宝珠-】
木地の段階です。この後、彫刻を施します。
下の写真は、以前に仕上げた岩。
彫刻して彩色したらこんな感じになります。
お木仏は、イレギュラーのものを除いて台座の上に安置されます。
その多くが、形状は様々ですが、蓮華の上に安置されます。これを一般的には蓮華座といいます。
蓮華座だけでも、数多く分類されますが、今回は蓮華座以外の種類を取り上げてみました。
◆荷葉(かよう)座・・・蓮の葉を伏せた形。天部に像に多く見られます。
◇草座・・・最も古い形式のもの。インドの多くの修行者が草座の上に座り修行するものの、貧弱に見えるため、お木仏では殆ど皆無です。
◆須弥(しゅみ)座・・・須弥山(宇宙の中心にあるとされる宗教上の架空の大山)
をかたどって作られ、蓮華座が一般化する前に存在した。法隆寺や薬師寺でその例が見られますね。
◇裳懸(もかけ)座・・・法隆寺の釈迦三尊像で有名ですね。裳を垂らしたもの。
須弥座と一組になってるのが多いです。
◆くゆ座・・・レッドカーペット的な毛氈の座。天部に見られます。
◇雲座・・・兵庫県の浄土寺の阿弥陀三尊像がそうですね。来迎する諸仏が乗られます。鎌倉時代以降の作が多いようです。
◆州浜(すはま)座・・・海辺の州のかんじ。一種の岩座で、水平の層を重ねたものと、一枚岩のものがあります。
◇瑟瑟(しつしつ)座・・・不動明王専用。岩座を抽象化した磐石の象徴。
◆禽獣(きんじゅう)座・・・鳥獣座ともいい、孔雀・獅子・象・馬などに乗る座のこと。
◇生霊座・・・像の下敷きにされている邪鬼や天が台座の代用的な役割をつとめているかたち。四天王や降三世明王などに見られます。
などなど。
仏によって、時代によって、作者によって、台座もさまざま。
岩座ひとつでも、形状や彩色により雰囲気が変わります。
江戸期以降の岩座には、流木が使用されているのも多くあります。
(個人的に好きではないですが・・・)
さて、この岩座ですが、あっさり彫って、古色にて仕上げる予定です。
【yomoyama⑧-宝珠-】