仏様の住まい
小さな仏壇の中に、広大な宇宙があります
仏様の住まい
仏壇は仏様のお家のようなもの。だからその中は小さなお寺の本堂のようになっています。本尊は須弥壇の上に安置され、横には脇侍を従え、置かれている仏具類までそっくりです。そのことは何を意味しているのでしょうか。
そうです、我が家の中にお寺、すなわち仏の世界があるということなのです。私たちは忙しい日常の中で、心のゆとりを忘れがちです。仏壇の中の小さな宇宙に心を遊ばせ、はるかな仏の世界に思いを馳せるのも、こんな時代だからこそ大切なのではないでしょうか。
また、谷口では寺院の荘厳をプロデュースするのも大切な仕事。こちらは、大勢の人が手を合わせるもっと公的な仏様の居場所。仏教の教えがもつ世界観・宇宙観を、理屈抜きに感じとってもらわなくてはなりません。
場合によっては数年がかりとなることもあるほどの大変な仕事ですが、やりがいのある仕事でもあります。そういう仕事をするのにふさわしい知識と経験を身につけ、仏様の前に出るのが恥ずかしい人間にだけはならないよう日々心がけるのが、この仕事に携わるものの努めだと自戒しています。
特別対談
寺院で仏様を荘厳する